ライアン

 

8/22の『 A Creation From The Soul 』発売を前に、Raynから日本のファンへのメッセージが届いた。
リリースニュースはこちら(youtube動画あります)

彼のSoul音楽への熱い想いと、レコーディングに参加してくれたオフ・ザ・ウォールのドラマー、John JR RobinsonやMarcus Millerに対する想いなどが込められた熱いメッセージとなっている。是非、彼の音楽と彼自身について深く知って頂きたい。

Q1.日本のファンに向けてこれまでのキャリアとあなたの音楽を紹介してもらえますか?

Rayn Bechoe。28歳でオランダに在住。Soulミュージックを作っているんだけど、それはSoulを聞くと心が揺さぶられるからだね。いくつかのSoulのカバーバンドをやっていて、そこで歌っているよ。僕のファーストソロアルバムが8/22にSWEET SOUL RECORDSからリリースになるんだ。そのプロジェクトの次は、他のアーティストのために曲を書いたりレコーディングをしているね。大半は自分のバンドでプレイしているか、フリーランスとして他のバンドで活動しているよ。僕の音楽は、昔よく聞いていたような、ソウルフルでファンキーでブルージーな曲をミックスしたような感じだね。

 

Q2.いつ、どうやってSoulをやりたいと思うようになったのですか?

何年か前のことだね。僕はちょうど20歳になって、本当に僕の声に合う音楽を探していたんだ。最初は非常に難しかったんだけど、実はすぐ目の前にあったんだ。

僕の両親は南米のスリナムという国の出身で、以前は自分のルーツ音楽を歌っていたんだけど、同時に僕はカリビアンからロック、ポップス、ソウルまであらゆる音楽と共に成長したんだ。モータウンやその他のソウルアーティストの昔の音に耳を傾けていたよ。そして、ソウルミュージックを楽しむために歌うようになってから光が見えてきたんだと思う。歌い終わるとみんな僕の声がとてもソウルフルだと言ってくれるんだ。それからソウルを歌い続けていこうって思ったね。

そして作曲も作詞も僕にとてもフィットしたんだ。ピアノを始めたときに、詩も紙に書き留めるようになってそれらを歌ってみたんだ。そうやって僕は作曲をはじめたんだ。人生を通して多くのことがあった、そしてそれを紙に綴ると頭がクリアになることを知っていたんだ。ソウルミュージックはいつも本物でいつもその曲に踏み込んでいくことが出来る、どんな曲でも本当にその曲を感じることが出来る。これが僕がソウルミュージックをはじめたときさ。

 

Q3.音楽制作はどのように行っていますか?例えば、バンドとセッションしながら作るのですか?

主に、僕の頭の中のメロディーや主題から曲作りは始まるんだ。メロディーは聴いている音楽とか、ジャムセッションの時に受けるインスピレーションとかから出てくるね。曲の主題は僕の人生で蓄積してきたものになることが多いかな。バンドで曲作りっていうのはしたことないね。でも、他のミュージシャンと一緒に演奏しているととてもインスパイアされるよ。

それで、ホームスタジオでインスピレーションを取り出すんだ。このホームスタジオで曲のラフスケッチを書いて、メロディを悲しくしようとか、幸せな感じにしよう、とかを確認するんだよ。

時には、たった2文しか書いてないのにインスピレーションが尽きたりもするけど、そういう時は先に曲から完成させてしまうことがほとんどだね。この段階で出来た曲の評価を自分で一回するんだ。そこでOKだと思ったらすぐデモにして、家族や友人、他のミュージシャンに評価してもらう。そして曲がだいたい完成したところでも、必要に応じて書きなおしもする。『 A creation from the soul 』を作るためにだいたい50曲は書いたよ。

 

Q4..あなた達の住んでいる街について教えてもらえますか?また、何かそこから音楽に影響をうけたりしますか?

僕はユトレヒトっていうオランダの中心にある大都会に生まれ育って、今もまだ住んでるよ。この街に住んでいる音楽仲間や家族っていうのは僕の音楽に影響を与えているかな。

でも、オランダではソウル・ミュージックの土壌っていうのがそんなに育ってはいないね…。本当に素晴らしいソウルアーティスト達がいるんだけど、ソウルのマーケットがなくて彼らはなかなか表に出てくることが出来ないんだ。僕も最初は同じ問題に直面したよ。

 

Q5.あなたのウェブサイトには、あなたがMichael Jackson、Stevie Wonder、Donnie HathawayそしてMarvin Gayeの影響を受けたと書いてありました。どうやって彼らから影響を受けることになったのか、そして、今回のアルバムでその影響を感じられるところを教えてください。

うん、これらのアーティストは今回のアルバムにたくさん影響を与えているね。僕は彼らが本物の音楽っていうのを知っていたと信じていて、それが彼らのソウルを復活させようと僕が挑戦している理由だよ。彼らは、僕の音楽をよりソウルフルにするためのインスピレーションを与えてくれたよ。でも、マイケル・ジャクソンのオフ・ザ・ウォールの影響は今回のアルバムでは特に大きい。マイケル自身の存在や彼の曲は子供の頃から本当に大きな存在で、彼に影響されていなかったら今回の曲はかけなかったよ。他のアーティスト達はソウルフルな曲を書くために十分のインスピレーションをくれたよ。彼らの音楽で僕は育ったんだ。だからそれ以上は必要なかったんだ。良—く聞いてみると、きっとどこに影響されてるかわかると思うよ笑。

 

Q6.あなたの音楽を説明してもらえますか?

勝手に体が揺れて、古き良きオールドスクールソウルに思いを馳せられるような、ソウル、ファンク、ブルースの曲が10曲入ったのが僕のアルバムだよ。’ソウル’は未だに若い世代の胸をうつっていうことの証明でもあるんだ。昔の音と新しい音楽の両方をSoulは持っているんだ。

 

Q7.『 A Creation from the Soul 』の制作過程に深く関わった人はいますか?また、アルバム制作にはどれくらい時間がかかりましたか?

アルバム制作はだいたい3年かかったね。全部の曲のラフスケッチを最初に自分のホームスタジオで完成させ、その頃にJohn JR Robinson (Michael Jacksonの『 Off the Wall 』や、Rufus、Chaka Khanのドラマー)に出会って、レコーディングするっていう名誉に出くわしたんだ。彼にインターネットでコンタクトをとったら、僕のトラックのレコーディングを引き受けてくれたんだよ。彼はアルバムの9曲全部でドラムとパーカッションを録ってくれた。僕が最初に手に入れたレコードは彼のもので、僕にとっては彼は本当にヒーローなんだよ!!

この作品はco-producer のLars Karakusevicと一緒に作ったんだ。彼はトラック中でいくつか楽器を演奏してくれたり、レコーディングに協力してくれるトップミュージシャンを探すのを手伝ってくれたよ。おかげで、1曲だけMarcus Millerと一緒に演奏するっていう名誉も得られたんだ!!今回のアルバムに参加してくれた中で彼だけは一度も会ってないんだけどね。いずれ会いたいな!

アルバムのミックスは、世界でもトップクラスのエンジニア達がやってくれたんだ。お金じゃなくて、僕の音楽自体を信じてね。ミキシングエンジニアはRonald Prent (The Scorpions, Simple Minds, Live, Within Temptation, Peter Maffay and Clouseau)で、マスタリングはDarcy Proper (Billie Holiday, Louis Armstrong, Frank Sinatra and Johnny Cash)にやってもらったよ。ミックスとマスタリングをやったのはオランダのNew Wisseloord Studio’sっていうところだ。このアルバムの曲達は僕の人生を映す鏡で、まさに自伝とも言えるよ。

 

Q8.このアルバムのコンセプトはなんですか?また、レコーディングをするうえでのゴールはなんでしたか?

アルバムのコンセプトは、僕の音楽を世界に届けるっていう単純なものだね。僕はいつも言っているんだけど、音楽が良ければ聴いた人々は気づいてくれるはずなんだ。今回のアルバムの収入は次回作の制作費に充てるつもりだよ。僕のソウルミュージックでいろんな人がハッピーになって欲しいからね。僕たちのやり方で人々を癒やせるように全力で挑むよ。音楽は僕にとっては薬みたいなものだからね。

 

Q9.アルバムの中のオススメの曲を数曲教えてください。また、オススメの理由も教えてください。

それは難しい質問だな…。というのも、僕はこのアルバムの曲全部に特別な思い入れがあるからね。どうしてもオススメを選べと言われたら“Destiny”と “I need you”かな。“Destiny”はエネルギッシュで体が思わず揺れてしまうようなグルーヴがあって、“I need you”は人間は常に誰かとの繋がりを必要としていることを受け入れようというメッセージがあるんだ。

そしてもちろんタイトルソング“A creation from the soul”はオススメさ。

 

Q10.日本のアーティストを誰か知っていますか?あるいは日本の音楽を何か聴きますか?

中島美嘉を聞いたことがあるよ。彼女の曲はとても良くて、素晴らしいと思ったよ。
オランダでは主要メディアが日本の音楽を流すことはないこともあって、僕も日本の音楽についてはあまり馴染みがないんだ。でも、これからSWEET SOUL RECORDSを通していろいろ聴いてみたいよ!

 

Q11.『 A Creation from the Soul 』が日本でリリースされることについてどう思いますか?そして、これからあなたの音楽を聴くことになる日本のブラックミュージックファンに向けて何かメッセージをお願いします。

この数年のハードワークが日本でのアルバムリリースにつながってとてもうれしいよ。夢が叶ったっていう感じだね!!みんなには是非アルバムを買って欲しいし、日本に来て欲しいなんていう声があったら嬉しいな。僕はみんなに会いたいし、一人一人のためにライブをしたいからね!

僕の音楽は、今の厳しい世の中でみんなの心を繋いで、心が満たされるような気持ちを与えることにあるんだ。音楽で愛を分かち合えるといいなと思ってるんだ。聞いてくれてありがとう。I love you all!!!

 

彼のアルバム『A Creation From The Soul』は8/22に発売!
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Rayn  『 A Creation From The Soul 』はこちら:http://www.sweetsoulshop.com/?pid=46169585