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ノルウェー出身のシンガーNosizwe(ノシズウェ)。彼女のデビュー作『In Fragments』が本日ついに全国発売された。あのStones Throw Records初の女性アーティストとしても知られるLAの敏腕プロデューサー/シンガーソングライターのGeorgia Anne Muldrowがプロデュースした注目作だ。

 

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ノルウェーに生まれ、南アフリカ人の両親のもと多様な文化と音楽に影響を受けその幼少期を過ごしたNosizwe。合唱団とバンドに所属し、歌う喜びを知った彼女は、ほどなくして自ら作曲、作詞にも着手。その後シンガーとして本格的に活動を始めた彼女が一躍知られるきっかけとなったのが、2012年にリリースされたSisiの”Stay”だ。その夏のヒットナンバーとして世界的な注目を集めたこの楽曲にフューチャリングゲストとして参加した彼女は、この時から耳の早いソウルファンの熱い注目を浴びた。その後シングル2作をリリースし、ノルウェー最大級の音楽フェス、ØyafestivalenとTrænaに相次いで出演。人気、実力共に急上昇する最中、満を持してリリースされるのが本作『In Fragments』だ。

 

 

記念すべきデビューアルバムとなる本作は、これまでにErykah Badu、Bilal、Kendrick Lamar、Madlib、Mos Defら錚々たる顔ぶれと共演してきたGeorgia Anne Muldrowがプロデュース。メッセージ性の強いNosizweの世界観を、Muldrowは色鮮やかなエレクトロニック・ソウルの名盤へと導いている。

他にはデトロイトの人気ラッパー・Guilty SimpsonやDenmark Vessey、ハードバップジャズの大物Rene McLeanなど第一線で活躍する様々なアーティストも参加。今の「モード」とも言える、ソウル・ミュージックをベースに、エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップが巧みに融合したサウンドはリスナーの耳を心地よく刺激する、デビュー作にして決定盤と言えるような一枚となっている。

 

 

アルバム冒頭の”Songs From Nosizwe”は、革新的なサウンドに民族的な要素が入り混じり絶妙なスパイスを効かせた、彼女のスタイルを象徴するようなナンバー。続く”The Best Drug”ではプロデューサーのGeorgia Anne Muldrowがフューチャーされ、存在感を示すベースと共に生命力溢れる切れ味の良い世界観を表現している。アルバム後半を盛り上げる”So Gone”では、事件性を感じさせる妖艶なムードの中でストーリーテラーのような役割を果たすNosizweの表現力溢れる歌声に誰もが驚かされるはずだ。

アルバムに収録された全14曲(日本盤限定トラック2曲を含む)は、それぞれが全く性格の異なる熱いメッセージをリスナーの心の奥深くへと届けるだろう。それは音楽ファンなら誰しもが求める極上の音楽体験であるに違いない。

 

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