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12/2についにここ日本でリリースされるSoulfingerの『Life, Love & Passion』のリリースを記念し、同作品に収録された楽曲の中から9曲をアーティストのインタビューとともにご紹介する。今回はまずアルバム冒頭の4曲をご紹介。ぜひ原曲や他のカバーなどとも聴き比べてみていただきたい。

 

“Turn Back The Hand Of Time” feat. Anthony David

1970年リリース、R&Bチャート首位/全米3位を記録したタイローン・デイヴィスの名曲”Turn Back The Hands Of Time”をAnthony David(アンソニー・デイヴィッド)がカバー。アンソニーといえば2008年にリリースしたインディア.アリーとのデュエット曲”Words”でも有名なシンガー。その独特の深みのある歌声で、1970年代当時の「味」を残しながらもより熱のこもったサウンドに仕上げている。

このインタビュー動画ではボーカルとホーンズのレコーディングの様子が垣間見られ、インディア.アリーとの出会いが彼のキャリアに与えた影響についても語っている。

 

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“All I Do” feat. Kathy Sledge

1966年、マーヴィン・ゲイとともに”Ain’t No Mountain High Enough”をリリースする直前のモータウンの元祖歌姫タミー・テレルのために、当時16歳の神童スティーヴィー・ワンダーが書き上げた”All I Do”をKathy Sledge(キャシー・スレッジ)がカバー。

キャシーはナイル・ロジャースらのプロデュースした”He’s The Greatest Dancer”、”We Are Family”などでヒットを記録したガールズグループSister Sledgeのリードシンガーとして1971年デビュー。そんな大御所とも言える彼女によるカバーはタミーのオリジナルに決して負けないパワーと瑞々しさをもった一曲に仕上がった。

この曲はその後スティーヴィーが1980年に発表したアルバム『Hotter then July』にも収録。こちらでは更にアグレッシブなアレンジでスティーヴィーらしい熱量を感じられるのでぜひ合わせてチェックしてみてほしい。

 

Tammi Terrell版 & Stevie Wonder版はこちら

 

“Love The One You’re With” feat. Angela Johnson

1970年にアメリカのシンガーソングライターにして2003年にローリング・ストーンが選んだ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」の28位にもランクインしたスティーブン・スティルスの原曲である”Love the One You’re With”。アイズレー・ブラザースやルーサー・バンドロスのカバーでも印象に残っているであろうこの楽曲をAngela Johnson(アンジェラ・ジョンソン)がカバー。

アンジェラは「Make Me Happy」のビッグ・ヒットで知られるヒップホップ/R&Bユニット、クーリーズ・ホットボックスの中心人物としても知られ、シンガーとしてはもちろん、プロデュースやソングライティングなど幅広い才能を見せるマルチアーティスト。そんな彼女による”Love the One You’re With”は原曲よりもアレサ・フランクリンによるカバーを彷彿させるファンキーでソウルフルなナンバーに仕上がっている。

 

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“Message From The Soul Sisters” feat. Teedra Moses

1970年にヴィッキ・アンダーソンがリリースした”The Message From The Soul Sisters”をTeedra Moses(ティードラ・モーゼス)がカバー。ティードラは2004年に発表した“Be Your Girl”が有名なシンガーでありソングライターとしてもクリスティーナ・ミリアンやメイシー・グレイにも楽曲提供を行いヒットを飛ばすアーティスト。

「もともとジェームス・ブラウンが大好きなの」と語り、1965年にジェームス・ブラウン・レビューに加わり、ジェームス・ブラウンからも最大の賛辞を受けたヴィッキの楽曲をカバー出来ることに大きな喜びを感じているそう。仕上がった楽曲はヴィッキやジェームス・ブラウンとは毛色の異なる透明感のある歌声が独特のハリを生み出している要チェックナンバーだ。

 

Vicki Anderson版はこちら

 

明日は残る5曲を紹介する。今回はご紹介しきれなかった楽曲もいずれもリスペクトに溢れる上質なカバーとなっているのでぜひチェックしてみてほしい。

CD発売、デジタル解禁ともに12月2日。ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。

 

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