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ついに来週9/16にリリースを控えたSWEET SOUL RECORDSのレーベルベスト盤最新作『WORLD SOUL COLLECTIVE VOL.4』。ここ1年でリリースされた注目タイトルはもちろん、過去リリースされてきた名盤の中から選りすぐった楽曲をチョイスした本作は注目曲ばかり。リリースを前に本作品に参加したアーティストをご紹介。今回は第一弾として6名の才能溢れるアーティストをピックアップ!

 

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Raquel Rodriguez (#01 Hold On 『Miss Me』)

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エタ・ジェームズのような深みにエイミー・ワインハウスの力強さ、そしてコリーヌ・ベイリー・レイを思わせるリスナーの心にスッと入り込む優しさを持ち合わせた歌声を持つアメリカの若き才能Raquel Rodriguez。彼女は音楽の名門、南カリフォルニア大学のソーントンスクール出身。デビューEP『Raquel Rodriguez』は、ソウルフル且つジャジーで、重すぎないブルーステイストも織り交ぜたアダルトな雰囲気漂う1枚で高い評価を獲得した。そして今回WSC4に収録された”Hold On”が収録されているLP『Miss Me』は「踊って、酔っぱらえるようなグルーヴ感ある音楽を激しく演奏したいの」と本人が語るように、前作よりライブ感が強くエネルギッシュでグルーヴィーに仕上げ、2013年ブレイクした歌姫Tess Henleyを思わせる世界観を構築している。ソウルポップ待望の”歌姫”にこれからも注目だ。

 

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Gabriel Tajeu (#02 Something It Ain’t 『Finding My Way』)

Gabriel Tajeu - Finding My Way

次世代のJohn MayerやBen Harperを連想させる期待のシンガーソングライターGabriel Tajeu(ガブリエル・タジュー)。レジェンドのLuther Vandrossや、Brian McKnightなどのR&Bシンガー達を聞いて育った彼は、歌い方やフレージング、コード進行などにその影響を感じさせる一方、「Ben HarperやRyan Adams、Joni Mitchellなどの音楽に存在する詞のセンスやロック感、楽曲構成など、自らに無いものを意図的に取り入れている」と語り、独自の音楽観を構築している。

そんな彼のソロアルバムにして”Something”『 Finding My Way 』は本人が「この数年間で音楽や自分自身を理解し、アーティストとしてだけでなく人間としても世界に僕の音楽をシェアする時がようやくきたんだ」と語るように、作詞・作曲、アレンジ、レコーディングに数年を費やして作られた、まさに彼の集大成とも言える渾身の一作。リリース時にはタワーレコードのレコメンタイトルにも選出され大きな話題を呼んだ”次世代John Mayer”、Gabriel Tajeu独自の音楽観を極限まで堪能してほしい。

 

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Brandon Williams (#03 Feel Free feat. Frank McComb 『XII』)

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ミシガン州デトロイト出身のブランドン・ウィリアムズは、12歳から音楽業界に足を踏み入れ、アニタ・ベイカーとの仕事で知られるプロデューサーのマイケル・J・パウエルのもとで学び、プロデュース、アレンジ、楽器奏者、エンジニアなどを手掛けてきた。グラミー賞やステラ・アウォードでノミネート/受賞の栄誉に浴したヴィッキー・ワイナンズの2009年作『How I Got Over』にギタリストとして参加したのをはじめ、これまでにレコーディングやライヴ、リミックス等で、ファロア・モンチ、ジェイダキッス、ジェイ・エレクトロニカ、ライアン・レズリー、アンプ・フィドラー、スティーヴィ・ワンダーらと仕事をしてきたという経歴を持つ。

そのブランドンが持ち前のマルチな才能を発揮し、ジャズ~ネオ・ソウルのフィールドから豪華ゲスト/演奏陣を招いて作り上げたのが、初のリーダー作にして”Feel Free feat. Frank McComb”が収録された『XII』(2014年)だ。ロバート・グラスパー一派を含む新旧ジャズの名手や、フランク・マッコムに代表されるインディ系ネオ・ソウルのシンガーが集い、地元デトロイトの腕利きミュージシャン(デニス・コフィ、アンプ・フィドラー、カリーム・リギンズ、ピラーナヘッドなど)がバックを支えたアルバムは、ブランドンの師匠にあたるマイケル・J・パウエルから故J・ディラまでのデトロイト・アーバン・サウンドを繋いだような、アダルトでヒップなミュージカル・ジャーニー。ロバート・グラスパー・エクスペリメント『Black Radio』にも通じるマナーで迫るこのジャズR&Bアルバムは、ジャンルの壁を越えて幅広いリスナーを虜にすることだろう。

 

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Avery*Sunshine (#04See You When I Get There 『The SunRoom』)

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シンガー/ソングライター/ピアニストと多彩な顔を持ちながら、その全てが高いレベルを誇るAvery*Sunshine(エイヴリー・サンシャイン)。彼女のキャリアは、あのTyler Perryのステージでリードキーボーディストとして雇われたことからスタート。2010年にデビューアルバム『Avery*Sunshine』でRoy Ayersを2曲ゲストに迎えたことやその完成度の高さから一人のアーティストとして話題を呼ぶと、ニューヨークのBlue Note、ロンドンのJazz Cafeと世界で最も著名なヴェニューにも登場。 Good Day AtlantaやCBS Early Morning-Atlanta、 Live At 9-Memphisなどのテレビ出演も果たした。更に2011年にはB.B. Kingとも共演を果たすなど輝かしいキャリアを歩んでいる。

“See You When I Get There”が収録された『The SunRoom』はそんな彼女がデビューから4年の歳月を経て完成させた待望の一枚。これまで彼女が築いてきたキャリアがぎゅっと凝縮された仕上がりになっている。彼女はこの作品を携えてブルーノート東京でも単独公演を行い、その歌声で多くのファンから賞賛を受けたことは記憶に新しい。Avery*Sunshineが産み出した”名盤”と呼ぶにふさわしいこの作品は要チェックだ。

 

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DeRobert & the Half-Truths (#05 Just Don’t Care 『Beg Me, Soul in a Digital World』)

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テネシー州を拠点に活動するDeRobert & the Half-Truths(ディロバート・アンド・ザ・ハーフ・トゥルース)の武器は、やはり南部諸州特有の重厚感のある赤土と汗の匂いを湛えた古き良きサウンド。彼らが生みだすでっぷりと重厚なサウンドには、現在ブラック・ミュージック・リスナーのみならずDJ界隈からも熱い視線が注がれている。

DeRobert & the Half-Truths名義での処女作となる7inch”Fallen’ In Debt”は2008年にリリースされ、さらに”Wake On Up”、”Too Busy”という2枚のEPも相次いで発表された。そしてこれら気骨ある作品群によって彼らは、耳の早いブラック・ミュージック・リスナーやソウルDJ等の心を瞬く間にがっちりと掴んでみせた。彼らの持ち味であるオールド・スクールなサウンドとDeRobertの圧倒的な歌声は”Just Don’t Care”が収録された『Beg Me, Soul in a Digital World』の中でも遺憾なく発揮されている。音楽の歓びを一点の曇りもなくストレートに味わわせてくれる名盤と言えるだろう。

 

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Nao Yoshioka (#06 Joy 『Rising』)

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日本の音楽業界の可能性を世界へと広げ、日本が世界へ誇るスーパースターとなる資質を秘めたシンガーがNao Yoshioka。2009年から単身ニューヨークに2年半滞在。ソウルの殿堂アポロシアターのアマチュアナイトで準優勝し日本人として初のトップドッグまで上り詰め、アメリカ最大規模のゴスペルフェスティバルでは40,000人の中からファイナリストに選出されるなど国境や人種の壁を越えその実力を世界に示してきた。

そして2015年、待望のメジャーデビューアルバムとなる『Rising』をリリース。”Joy”も収録されたこの作品にはまだ世界的には無名の新人であるにも関わらず、その歌声の持つ力に引き寄せられるように彼女の音楽制作には世界中の一流アーティスト達が参加。ホイットニー・ヒューストンやビヨンセなどへの楽曲提供でも知られるグラミー賞受賞作家Gordon Chambers、オランダのスーパースターShirma Rouse、アメリカ期待のソウルマンBrian Owensなどが制作に参加。更にバンドメンバーにはアレサ・フランクリンの現行バンドメンバーやプリンスの専属トランぺッターなど、業界を代表する錚々たる名プレイヤー達が彼女の歌声を強力にバックアップした。そうして完成したこの1枚はNao Yoshiokaのメジャーデビューにふさわしい革命的な作品だ。日本音楽のニュースタンダードをここに再定義する。

 

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今回は全17曲中、前半6曲のアーティストたちを紹介した。今後またご紹介するのでぜひ引き続きチェックしていただきたい。

 

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