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ロバート・グラスパーやフランク・マッコムら豪華ゲスト/演奏陣が参加したBrandon Williams(ブランドン・ウィリアムズ)の話題作『Ⅻ』が本日全国発売となった。『Black Radio』シリーズにも通じるJazz R&B盤は 要チェックだ。

 

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ミシガン州デトロイト出身のブランドン・ウィリアムズは、地元のラジオ局や雑誌などが主宰する音楽賞でプロデューサーやドラマーとして賞を獲得するほどの才能を持ち、様々な楽器を操るマルチ・ミュージシャン。12歳から音楽業界に足を踏み入れ、アニタ・ベイカーとの仕事で知られるプロデューサーのマイケル・J・パウエルのもとで学び、プロデュース、アレンジ、楽器奏者、エンジニアなどを手掛けてきた。

グラミー賞やステラ・アウォードでノミネート/受賞の栄誉に浴したヴィッキー・ワイナンズの2009年作『How I Got Over』にギタリストとして参加したのをはじめ、これまでにレコーディングやライヴ、リミックス等で、ファロア・モンチ、ジェイダキッス、ジェイ・エレクトロニカ、ライアン・レズリー、アンプ・フィドラー、スティーヴィ・ワンダーらと仕事をしてきたという経歴を持つ。

 

Brandon Williams “Ⅻ” – Brandon Williams and Robert Glasper Behind the Scenes 

 

そのブランドンが持ち前のマルチな才能を発揮し、ジャズ~ネオ・ソウルのフィールドから豪華ゲスト/演奏陣を招いて作り上げたのが、初のリーダー作『XII』(2014年)だ。

ロバート・グラスパー一派を含む新旧ジャズの名手や、フランク・マッコムに代表されるインディ系ネオ・ソウルのシンガーが集い、地元デトロイトの腕利きミュージシャン(デニス・コフィ、アンプ・フィドラー、カリーム・リギンズ、ピラーナヘッドなど)がバックを支えたアルバムは、ブランドンの師匠にあたるマイケル・J・パウエルから故J・ディラまでのデトロイト・アーバン・サウンドを繋いだような、アダルトでヒップなミュージカル・ジャーニー。

 

Brandon Williams – Stronger (feat. Jean Baylor)

 

子供向けTV番組「セサミストリート」のアニメ・ソングで幕を開け、ジョージ・デュークやジョー・サンプル、ウェルドン・アーヴァイン、クインシー・ジョーンズといったジャズ/フュージョンの先達(故人含む)への愛を示しながらエレガントでメロウな楽曲を繰り広げる。

ロバート・グラスパー・エクスペリメント『Black Radio』にも通じるマナーで迫るこのジャズR&Bアルバムは、ジャンルの壁を越えて幅広いリスナーを虜にすることだろう。

 

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