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音楽には魔法が宿ることがある。iETという才能溢れるアーティストと世界的な名プロデューサー・エンジニアRussell “The Dragon” Elevadoの出会いにより生まれた『So Unreal』というアルバムは、まさに魔法が宿ったかのような輝きを放つ音楽に占められている。そんな注目のアルバム『So Unreal』が本日全国発売となった。

 

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オランダの小さな村レーネンで育ち、9歳でフリューゲルホルンの演奏を学びはじめたというiET(イート)。The Doors、The Everly Brothers、The Beach Boys、Frank Sinatra、Billie Holidayなど幅広いジャンルの名アーティスト達に加え、Fred Astaireの映画音楽からも影響を受けて育ったという。

その後Erykah BaduやD’Angelo、Lizz Wright、Jeff Buckleyのようなアーティストに新たなインスピレーションをうけるようになり、2011年初のEP 『The Kitchen Recordings Series 1』をリリース。彼女の自宅キッチンとホームスタジオで書かれ録音されたその作品はiETの熱のこもったソングライティングとユニークなヴォーカルスタイルを世界に知らしめた。

 

 

またオランダで活動を続ける彼女は、SWEET SOUL RECORDSの看板アーティストShirma Rouseとも親しい間柄にあり、Shirmaがレコーディング指揮をとったNao Yoshiokaの『The Light』のオランダレコーディングチームにはコーラスとして参加。ここでも持ち前の聞きやすくもどこか力強さを感じさせる歌声を響かせ、楽曲により一層の厚みを持たせている。

彼女の自宅キッチンとホームスタジオで作られたこの『The Kitchen Recordings』シリーズ、で既にその才能は花開いていたかに思えたが、D’AngeloやAlicia Keys、The Rootsなどの作品に携わってきたRussell “The Dragon” Elevadoが制作に関わった今作で、前作までに見せていた彼女の才能がわずか一部分に過ぎなかったことを証明した。

 

 

特筆すべきはその音楽的バックボーンに沿った多様性を持たせながら1つの作品としてまとまりを失わないバランス感覚と歌声だ。 “Time”や”Innocence”、”Stay”といった曲はソウルやファンク、R&Bの要素、“Ways”からはジャズとブルースの影響を感じるが、彼女の歌声がどれもiETの色に染めてしまう。一聴するとスムースで耳なじみの良い歌声だがその根底に潜む力強さは聴く者の魂を鷲掴みにし、揺り動かすのだ。

『So Unreal』はErykah BaduやD’Angelo、Maxwellといったネオソウルアイコン達が起こしてきた”革命”と同じように、新たな音楽シーンの方向性を提示する作品だ。スムースかつパワフルな歌声、バランス感覚に優れたソングライティング能力とRussell “The Dragon” Elevadoの経験が引き寄せられて起きた化学反応が未来の音楽シーンに魔法をかける。

 

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