Tim Dillinger

12月のSWEET SOUL RECORDS海外作品第一弾は、Stevie Wonderを彷彿させるソウルフルな歌声を持つ実力派アーティストTim Dillinger(ティム・ディリンジャー)

Gospel、Hip-Hop界で10年に渡り活躍してきた彼は、スティービー・ワンダー、チャカ・カーン、パティ・ラベル、マイケル・ジャクソン、そしてマドンナなどのバックボーカルを務めたTata VegaやReba Rambo 、Daryl Coleyなどと共にバックボーカルとしての地位を確固たるものにした。

その後自らのレーベルを設立して2004年にソロデビューを果たし、2年後の2006年に制作されたのがこの『 The Muse 』。ゲストには現代のDonny HathawayことFrank McComb、Daryl Coley、Akua Taylorが参加するなど、彼のソロ作に対する周囲の期待の高さが伺える。全17曲に及ぶ今作は、Timのこれまでのキャリアで得たものを全て出し切った意欲作。Soul、Gospel、Hip-Hopを巧妙にミックスし、これだけの作品にまとめあげることが出来るシンガーは世界中を探しても多くないだろう。それを難なく成し遂げた彼の飛びぬけた実力とセンスを感じずにはいられない。

 

Tim Dillinger-Reasons (Live)

 

思わず涙してしまいそうになる美しい旋律のバラード“Tell Me That I Can” と“Seasons” (ft. Daryl Coley) 、そしてBobby Caldwellのヒット曲 “What You Won‘t Do For Love”を思わせる ジャズテイストの“(I’m Not) Colorblind,” と “That’s the Kind of Love”は要チェック。詩的で内省的で叙情性のある歌詞も相まってその他の曲も秀逸な仕上がりになっており、最高傑作と呼べる1枚だ。ロンドンのJazz FMでは2週連続トップチャート1位を獲得、様々なソウルミュージックサイトでも期待のアーティストとして話題を集めている。多くの人が彼の声に酔いしれること間違いなし。これからも彼の活躍に目が離せない。

 

Tim Dillinger: You Are My Joy