http://www.youtube.com/watch?v=cCDKRJ0Vh1o

 

“Marvin Gaye”や“Raphael Saadiq”の再来を思わせる本格派の新星ソウルシンガーBrian Owens(ブライアン・オウエンズ)。アメリカでも話題騒然のアルバム『 Moods & Messages 』の発売を9/26に控えた彼が、我々のインタビューに応じてくれた。

アーティスト詳細ページはこちら:http://www.sweetsoulrecords.com/artists/brian-owens/ 

彼がこの作品にかけたソウルミュージシャンとしての思いや、自身の住むセントルイスが彼の音楽に与えた影響、日本のファンに自らの音楽が届く喜びなどを語ったインタビューをご覧ください。

 

Q1. 現在に至るまでの自身の経歴を交えつつ、日本のソウルミュージックファンの皆様に向けて自己紹介していただけますか?

アメリカのソウルミュージシャン、Brian Owens(ブライアン・オウエンズ)です。今こうして私の音楽を日本の皆さんにお届け出来ることをとても嬉しく思っているよ。私はミズーリ州のセントルイス市に住んでいて、アメリカのソウルシンガーの多くがそうであったように、子供の頃は教会に通っていたね。そしてそこでゴスペルを歌ったのが私の歌手人生のスタート地点だと言えるかな。私はSam CookeやSoul stirrers、そしてその他のゴスペルをバックボーンにもつ素晴らしいソウルシンガーの歌を聴いて育ったんだ。それから13歳で初めてNat King Coleを聴いたのをきっかけに、アメリカのポップソングやスタンダードジャズに傾倒していったね。16歳の頃セントルイスでバンドのフロントマンをつとめるようになったあたりからはBen E. KingやMarvin Gaye、SamにDaveにThe Temptationsなんかの歌を真似して自分のスタイルに取り込んでいったんだ。

 

Q2. いつ、どんなきっかけでソウルミュージックをやろうと思ったんですか?

私は今まで出した5枚のアルバムでもずっとソウルをやり続けてきたんだけど、個人的にはこのアルバムは、「私がソウルミュージックの作品として出す初めての作品だ」と思える程ソウルに徹底した作品に仕上がったね。

 

Q3. どの様に曲を作っているのか具体的に教えてもらえませんか?例えば、バンドとのセッション中に作っているとか。歌を書くときは一番何に影響されますか?

特に決まっているわけではないね。歌詞やメロディのアイディアが浮かんできたらその都度書き留めておいて、後々組み合わせていくんだよ。今まではこんな一人で全部やるような感じだったんだけど、最近は優秀なソングライターである親友とコラボするようになったね。影響されるものはなんだろうな…基本的に自分の身の回りで起こることや状況などには影響されるね。例えば、妻との関係は私がもっとも大切にしていることの一つだよ。

 

Q4. あなたが今住んでいる街について、そしてもしあれば、その街があなたの音楽活動に与えた影響について教えてもらえますか?

私は今セントルイス市に住んでいるんだけど、ここに住んでいることは確実に私の音楽に影響を及ぼしているね。セントルイスはブルース、ジャズ、ロック、そしてゴスペルに関する深い歴史があるんだよ。そしてこれらの音楽は、黒人教会なんかの伝統的な音楽に依存している私たちのソウルミュージックがもつ繊細な感受性や雰囲気の中に深く根付いているよ。

 

Q5. あなたの音楽を聞いたことがない人たちにあなたの音楽を説明してもらえますか?

” アメリカンソウル” この一言に私の音楽の全てが詰まっているよ!

 

Q6. 『Moods & Messages』はレコーディングにどれだけ時間かかりましたか?また、制作に深く関わった人たちがいたら教えてください。 

アルバム制作自体に取り掛かってから完成するまでは約3ヶ月かかったけど、とても素晴らしい経験だったよ。作成もレコーディングもセントルイスのShock City Studiosで行っていて、エンジニア兼リードギタリストであったトニー・エステリーとクリス・ローシには音楽的な面でプロデュースをしてもらったね。また、このアルバムは私が生まれてから今に至るまでの人生全てを投影させたものでもあって、私の人生、考え、そして家族の喜びや痛みなんかも表現しているんだ。このアルバムにこめられているストーリー、そしてメッセージをリスナーの皆さんと共有できることはとても嬉しいことだよ。

 

Q7. あなたのバイオグラフィに「セントルイスで育った彼の音楽は、ブルース、ソウル、そしてファンクに影響された街の様子を反映している。このことは彼の音楽を彼独自の、しかしそれでいてMarvin Gaye、Al Green、そしてOtis Reddingなど、D’Angeloをはじめとしたグラミー賞受賞R&Bアーティストの土台となったアーティストたちを思い出させるようなスタイルとして完成させている」と書いてありますが、あなたが個人的にこれらのアーティストに影響されていたり、このアルバムに彼らのうちの誰かに影響されている部分があったりしたら教えてください。

Marvin Gaye, Al Green, Otis Redding, Curtis MayfieldそしてSam Cookeには強く影響を受けているね。ほとんどのクラシックミュージシャンはバッハやベートーベンを学ぶよね?それと同じように私はこれらのアーティストを学んできたんだ。だから彼らの影響はこのアルバム全体をとおしてはっきりわかるくらいに表れていると思う。

 

Q8. この間セントルイスをベースにしたウェブサイトで、あなたがこのソウルアルバムを出すことによってジャズから離れていっている、といったことを書いている記事を読みましたが、あなたがセントルイスでジャズを演奏していたときのことを聞かせてくれませんか?

大学時代はジャズをメインに演奏していたんだ。あの伝説的なDianne Reevesに指導してもらっていた時期もあって、よくthe BistroでThe St. Louis Jazzを演奏したり、ピアニストのPeter Martin などのアーティストと共演したりしていました。

 

Q9. アルバムからいくつかおすすめの曲と、なぜその曲を薦めるのかを教えてください。

“I just want to feel alright”はパワフルで、音の美しさも歌詞も典型的なソウルチューンになっている曲だね。この他に印象的な曲は、私の音楽にもっとも大きな影響を与えている父をリードヴォーカルに迎えたoh I, Trouble Man,そしてthe answerかな。

 

Q10. 誰か日本のアーティストを知っていますか?

よく知らないんだ。でもアルバム製作が終わった今なら、新しい音楽を発掘する作業に戻れると思うんだ。誰かお勧めの人を教えてもらえないかな?

 

Q11. 日本であなたのアルバムがリリースされることについてどう思いますか?そしてあなたのアルバムを手に取る日本のソウルミュージックファンの人びとに何か伝えたいことはありますか?

日本でアルバムがリリースされるのは天にも昇るくらい興奮しているし、楽しみだよ。私の音楽がこんなに長い距離を旅することになったのには驚きだけど、このことがもう一度私たちに、私たちは皆そんなに遠く離れているわけではないこと、特にソウル(魂)を表現するということに関しては本当はお互いのすぐ近くにいることを思い出させてくれたら素敵なことだと思うんだ。ぜひ皆さんにはこのアルバムを楽しんでもらって、そしてなにか皆さんを勇気づけるようなことになれば嬉しいよ!

 

 

Brian Owensの『 Moods & Messages 』は来週水曜9/26に発売される。
SWEET SOUL SHOPでは予約も既に開始しており、発売日に確実に手に入れるには是非こちらもご利用頂きたい。