ブロードウェイでのRENTやスプレーガールといったTOPショーへの出演やリアーナやジョン・レジェンドに依頼されコーラスも務め、先日までリアーナのツアーで日本にも来日していたShayna Steele。
彼女のアルバム  『 I’ll Be Anything 』が8/29に発売になる。その前に、彼女自身のアルバムへの想いや日本のファンへのメッセージを聞いて頂きたい。

Q1. 日本のソウルミュージックファンに自己紹介と、あなたの音楽の紹介を、これまでのキャリアを含めてしてもらえますか?

私はShayna Steele。ニューヨークを拠点に活動してるわ。SoulやJazz、R&B、特にメロディーがよかったり歌詞の意味が深いようなものなんかに影響を受けた音楽をやっているわね。だいぶ小さい頃から歌は歌っていて、90年代半ばにニューヨークに移ってきたんだけど、最初はミュージカルのアクターとしてのキャリアを積むためだったの。そして、Rent、Jesus Christ Superstar、Hairsprayっていう3つのショーに出れるようになったのよ。それで、Hairsprayの時にMobyがアメリカのビルボードダンスヒットで1位をとった“Disco Lies”も含めて、いろんなレコーディングにシンガーとして呼ばれたり、Natasha BedingfieldやLizz Wright、 Bette Midler、一番最近ではRihannaなどのバックコーラスとして歌ったりするようになったの。

 

Q2. いつどのようにソウルやR&Bのレコーディングをしたいと思いましたか? 

私はいつもAretha FranklinやStevie Wonder、Chaka Khanなどを聞いていて、もし彼らのようにレコードを作りたいと思ったら、レーベルとの契約をしなきゃなっていうのは心の奥にあったの。それですぐに業界がどう変化しているのかを勉強して、インデペンデントでもレコードを作ってみんなに届けることは可能だっていうことを学んだわ。co-writerでmusical directorのDavid Cookとバンドを始めた時に彼が私にその可能性に気付かせてくれたのよ。今では1枚のフルアルバムとEPを持っていて、3枚目のアルバムを今年の暮に完全にレーベルのサポートなしで作り始める予定よ。

 

Q3. 作曲はどのようにやっていますか?たとえば、バンドとセッションしながらとかですか?

私の作曲の仕方はとにかくオーガニックで、そんなに複雑なやり方ではないわ。でもいくつか方法はあるわね。時にはメロディが頭に浮かんできて、それに意味もないような言葉で歌ってみたりすることもあるの。後でそのメロディをきちんととって、リリックを書きはじめるんだけど、その時には画を思い浮かべたり物語や実際に体験したことを書いたりして、そこから周りを固めるように歌を作っていくの。次に、私のピアニストやコラボするギタリスト、ベーシストにメロディをとってもらって曲を作っていくわね。他には、他の人が単純なコード進行を持ってきて、それに私がメロディとリリックを書くこともあるわ。最近では、(私は楽器は弾けないから)完全には出来ないんだけど、私がコード進行もメロディもリリックも全部自分で考えて曲を作ることに挑戦しているのよ。

 

Q4. あなたが最近住んでいる街について少し教えてもらえますか?また、あなたの音楽に何か影響を与えていますか?

 ニューヨークは地球上で2つとはないような場所よ。私は時々この街は生きて鼓動していて、その中にある物や人を全部認識しているっていう風に表現するの。凄く刺激的でただじっとしていることなんて出来ないわ。常に前進するように、そして常にインスパイアされるような力を受けるの。そんなニューヨークという街は私の歌のバックグラウンドになっているわね。そして私は世界中の色んな国(中でもお気に入りなのはマドリッドとローマ、そして東京ね!)を旅してきたんだけど、その過程でも曲作りの新しい材料を得たわ。ニューヨークに住む前はミシシッピ州に住んでいて、最近の私の音楽や曲の多くに30年代や40年代のディープサウスからくるようなオールドブルースや、よりシンプルなメロディから影響を受けているんだけど、それでもやっぱりニューヨークは私にとっては心臓みたいなものね。

 

Q5. あなたの音楽を聞いたことがない人にあなたの音楽を説明するとして、どのように説明しますか?

そうねぇ、アルバム名は『I’ll Be Anything』っていうんだけど、『I’ll Sing Anything』とか『I”ll Write Anything』みたいなタイトルにすべきだったかもしれないわ。と言うのも、それぞれの曲は全部それぞれ違ったジャンルなの。Chaka KhanからErykah Baduまで、あるいはStevie Wonderからスタンダードなジャズバラードまでといった、本当に幅広い曲の幅があって、SoulにJazzにR&Bにといろいろやってるのよ。

 

Q6. I’ll Be Anything 』を作る上で緊密に携わった人はいますか?また、レコーディングにどれだけの時間かかりましたか?

このアルバムを作るまでには3年かかってるわ。私のセッションシンガーやバックボーカルとしてのタイトなスケジュールと、co-writerでプロデューサーのDavid Cookのスケジュール(彼はナターシャ·ベディングフィールドとカントリーのスーパースター、テイラー·スウィフトのミュージックディレクターなの)、そしてオークランドに住んでいるプロデューサーのBen Yonasのスケジュールを調整するのがとても難しかったの。

この2人のプロデューサーと、バンドとシンガー達とはとても緊密な関係を築いたし、それに加えて2人のミキサーと1人のエンジニア、そしてめったに立ち会えなかったんだけどマスタリングをお願いした人もいたわ。私はほとんどの時間とエネルギーを作詞作曲とボーカルにバイブス、アートワークや写真、そしてライブショーのセッティングに傾けたわね。

 

 Q7あなたのバイオには、Karen Clark-Sheard, Rachelle Farrell, Stevie Wonder, Aretha Franklin, Chaka Khan, そしてthe Temptationsなどのアーティストに影響を受けたとありました。これらのアーティストにはどのように影響を受けたのですか?そして、 I’ll Be Anything 』でどこかその影響がわかる部分はありますか?

 

もし私が“This is Your Life”に出て、これらのアーティストそれぞれに関するエピソードにフォーカスして、彼らが私の人生へいかに影響を与えたかを語るとしたら、いろんなことを説明しなきゃいけなくなるわね。私はKaren Clark-Sheard とか the Temptationsみたいなサウンドを鳴らすわけじゃないけど、ある時父や聖歌隊のディレクターにこれらを勧められたの。彼らの音楽を全部知っているわけじゃないけど、彼らの音楽は確実に今の私を形作る要素になっているわ。他にも影響を受けたアーティスト達をあげると、Whitney Houston、Big Mama Thornton、Ledisi、Lizz Wright、Ella Fitzgerald…キリがないわね。

 

8. このアルバム全体のコンセプトを教えてくれますか?また、 I’ll Be Anything 』のレコーディングでゴールに設定したのは何ですか?

私のゴールはいつも私が関係した曲が人々を感動させることよ。このアルバムに入っている曲達は、レコーディングする時までコンセプトっていうのはもたないようにしたわね。曲順はライブショーのミニセットみたいな感じにしたわ。3つのセクションに分かれているようなイメージね。これは本当に素晴らしいアイディアだったと思うし、アルバムの魅力を全部感じてもらうには曲順通り全部聞いてもらうことが大切よ。そして、その3セクションを際立たせるために、各セクション間に数秒の空白を入れてあるの。

Q9アルバムの中から何曲かオススメの曲を教えてください。また、オススメの理由も教えてください。

“4AM Song”、”Right on Time”、 “You Didn’t” そして “We’ve Already Been Here Before”が私の特にお気に入りの曲ね。これらを聞くと一緒に制作に携わったバンドのミュージシャンのレベルがわかるわよ。“4AM Song”はセクシーでクールなヴァイブが伝わると思うし、”Right on Timeはグラミー賞にもノミネートされたサックス奏者のDonny McCaslinが吹く素晴らしいソロと共にラテンジャズの雰囲気を感じさせてくれるはず。“You Didn’t”は完全にバンドサウンドで、悪い関係を断ち切る勇気が必要な女性へのアンセムで、“We’ve Already Been Here Before”は作詞家としての私にとって最も誇れる曲よ。

 

Q10.日本のアーティストを誰か知っていますか?あるいは聞いていますか?

ニューヨークにはたくさんの日本人のジャズミュージシャンがいて、ライブも見たことあるわよ。信じられないような素晴らしいミュージシャンもいたわ。今年の4月に初めて東京に行ったんだけど、数時間をミュージックビデオを見ることにあてたんだけど、日本にはアメリカとはまた違ったポピュラーミュージックがあることにとても魅了されたわね。co-writerのDavid Cookが数年前に宇多田ヒカルのアメリカツアーでキーボードを弾いた関係で、私も今は彼女については詳しいわよ。あの若さで演奏や自身の作曲をやっているなんて私はとても感銘を受けたわ。彼女のファンは彼女を愛してるのね!彼女は時々ニューヨークに住んでいるって聞いたの。それは自然なことだと思うわ。だって、ここでは彼女を知る人は少ないから、彼女はカフェに入ったり一人でランチを食べたりしたいなって思った時にそれを邪魔する人はいないものね!

 

Q11 I’ll Be Anything 』が日本で発売になるにあたってどんな気持ちですか?これからあなたの音楽を聞くことになる日本のファン達にメッセージをお願いします。

私はどこで私の音楽をリリースするかっていうレーダーをいつも張ってるんだけど、日本はその中でも常に1位だったの。数年前に小さいプロジェクトでCDをちょっと売ったことがあって、その時買ってくれた人のうち80%が日本の人達だったの。それで『I’ll Be Anything』を日本のマーケットにリリース出来るタイミングを待ってたわ。日本のオーディエンスの皆さんはこのCDを手にとってくれる気がしてるわ。彼らは新鮮で新しい音を歓迎してくれる暖かくて寛大な人達だもの。

日本の皆さんが私のことを知ってくれる時が来たことを嬉しく思うし、私の音楽を好きになって欲しいと思うわ。このアルバムを作るのには本当に苦労したけど、その分凄いものが出来たので、また日本に戻ってきて、みんなと一緒にライブを出来ることを楽しみにしてるわ!

『 I’ll Be Anything 』は8/29に発売だが、SWEET SOUL SHOPでは既に予約販売を開始。
メンバー登録で 10%OFFにて手に入れられるので、是非ご利用ください。

Shayna Steele 『 I’ll Be Anything 』はこちら:http://www.sweetsoulshop.com/?pid=46383945