著名歌手への楽曲提供、今年のフジサンケイグループ広告賞や電通賞も受賞したCM音楽の作曲、そしてSWEET SOUL RECORDSでのプロジェクトなど、多彩な才能を発揮している澤田かおりが才能を余すところなく出し切り、ついに自身の集大成となるフルアルバム「PRISM」を7月25日にリリースする。我々は彼女のアルバムを自信を持って紹介したい。

SWEET SOUL RECORDSを語るとき、澤田かおりを欠かすことは出来ない。

我々がはじめて彼女に接触したのは約2年前にさかのぼる。DANCE, SOUL LIGHTSのプロデューサーで知られる中村亮が主催する下北沢のボーカルジャムセッションで、ピアノを弾きながら歌う澤田かおりの姿は今でも目に焼き付いており、そのとき彼女は「Fairy Tale」を歌っていた。

我々の澤田かおりとの初のコラボレーションはSOUL OVER THE RACE VOL.2だった。彼女は音楽の名門、バークリー音楽院からの知り合いであるエンジニアのニラジ・カジャンチからの紹介をきっかけに、SOUL OVER THE RACE VOL.1を聞くことになり、市村あろ羽の歌う曲に触発される。そしてこのプロジェクトに興味をもち、オーディションに参加。見事セレクトアーティストとしてアルバムに出演することになった。当時、人生初の音楽オーディションで緊張していたと話していたが、ひと際異彩を放っていた。SOUL OVER THE RACE VOL.2は彼女に歌唱だけではなく、参加アーティストのヴォーカルディレクションにも携わり、レコーディング時にも彼女の才能はひと際輝くものだった。

デビューEPのリリースの相談をもらったのはSOUL OVER THE RACE VOL.2のレコーディングが終わった2010年の6月頃だ。既に他社から多くのオファーをもらっていたにもかかわらず、我々のレーベルに相談をしてくれた彼女の思いは非常に嬉しいものだった。洋楽に傾倒している我らにとって、彼女が目指す道にどれだけ力になれるかという懸念はあったが、彼女がはじめてオフィスに訪問し、そのときにもってきたミックス中のAffectionately Yoursは音楽のジャンルの壁を越えて伝わるメッセージがあった。

リリース前には様々なハードルは想像できたが、本来彼女のような才能あふれるアーティストの活躍の場所を増やすことをミッションにしているのがSWEET SOUL RECORDSであり、マザーカンパニーであるライフサウンドのミッションである。そこから二人三脚の新しい挑戦が始まったのだ。

彼女がリリースしたLIFESOUND RECORDSは姉妹レーベルといっても実質上、そこに携わる人間はほぼSWEET SOUL RECORDのメンバーであり、SOUL OVER THE RACE VOL.2やDANCE, SOUL LIGHTSの制作に携わるエンジニアのニラジ・カジャンチ、中村亮や田中拓也といったミュージシャン達も密接に関係しており、制作やライブなど同じメンバーで多くの現場を経験した。彼女のマネージメントをはじめてから彼女とそこから広がるミュージシャン達とも少しずつ関係を築き上げてきたのだ。つまり今回の「PRISM」は澤田かおりだけの集大成ではなく、SWEET SOUL RECORDSの想いやノウハウが詰まったアルバムでもある。

ソウルはジャンルを越えて伝わるもの。我々はソウルミュージックに特化したレーベルだ。ソウルとは特定の人種がもつものでもなく、どの人種でもジャンルでも伝えたい人に気持ちを込めるという意味では魂の音楽であり、才能あるアーティストが創りたいものを創りそれが賞賛され、活躍をしていく姿を応援するのが我々の使命だ。

澤田かおりは我々が自信を持って日本のリスナーの方に勧めるアーティストであり、彼女のメインストリームでの活躍に心から期待したい。SWEET SOUL RECORDSが普段リスナーの方に提供するジャンルとは違えど、この時代に丁寧に生で録音されたミュージシャン達の息づかいや関わったクリエイター達の丁寧なアレンジをこのアルバムで感じてほしい。

シングル「Fairy Tale」が6月17日にiTunesで先行配信、アルバムは7月25日にリリースが決定している。

澤田かおりオフィシャルサイト:http://www.kaorisawada.com/
最新アルバム「PRISM」:http://kaorisawada.com/news/2012/06/prism_0725/
試聴・購入はこちら