- Top
- news
- Live ReportSoul News
- エリカ・バドゥ(Erykah Badu) Special Live in Japan'10 ライブレポート
エリカ・バドゥ(Erykah Badu) Special Live in Japan'10 ライブレポート

雨の金曜日、驚異的な集中力を発揮して仕事を終わらせて来たサラリーマン達はじめ、この日を心待ちにしていたドープな人々がお台場に詰めかけた。
街中で見るよりも明らかにドレッドと極彩色の比率が高い。
そんな雰囲気の中、思い出す前回5年前の来日公演、スターはやはりレイドバックして登場する。
前回のオープニングアクトは今思えばメジャーシーンで活躍をしているHanahちゃんを含む2組、その後かなりの時間遅れてステージが始まったので、今回もしかしてと思った矢先に、早速20 Feet Tallのインストが。
Photo by Positive Production Yokohama
そして、ゆっくりステージに姿を現しました、エリカ様!
ボリュームあるおさげに黒のシルクハット、黒のトレンチコートで登場するや、スポットライトでポージング。その圧倒的な存在感で会場は一気に上昇モードに。
ポットからお湯を注ぎ一口飲むと、手元のデジタルパーカッション(以下デジパー)で音を出しながら20 Feet Tallへ。
「クリエイティビティに溢れた一つの大きなメドレー」
新アルバムのNEW AMERYKAH Part Two: Return Of The AnkhのOut My Mind, Just In Timeで既に観客をうっとりさせると、NEW AMERYKAH Part One(4th World War)からThe Healer/HIP HOP, Me, My Peopleを披露。World Wide UndergroundからI want you,もっと昔にさかのぼってOn&On, Other Side Of The GameやLove of My Life等の名曲も折り込み、一曲一曲をしっかりやるというよりも一つの大きなメドレーを作っているような構成でライブが進んだ。先に出たOut My Mind, Just In Timeを度々曲間に挿入したが、その間毎回会場は恍惚として聞き入っていた。サビで回転数が一瞬落ちるところさえもエフェクトで再現されていて「うぉーこれもやるのか!」と筆者個人的には完全にやられてしまった。

Photo by Positive Production Yokohama
ふとデジパーで聞き覚えのあるフレーズを始めたと思うと、Afrika Bambaataa & the Soul Sonic ForceのPlanet Rockのビートに合わせてApple Treeを歌うではありませんか。かと思えば机の上のMacBookから古いブルースの曲をかけ、口パクで歌っているフリをしたり、テルミンで遊んだり。終始そのクリエイティビティに驚かされたステージだった。

Photo by Positive Production Yokohama
ほぼ無表情で淡々と歌っているように見えなくもなかったが、前列の方に群がってきたファンの手を握ったり、サインを求められたら応えたり、ファンに手渡された大きな抽象画をかかげたり。MC後の静まったとこでおもむろに観客から”Window Seat!!” ”Soldier!!”と声が上がりいつの間にかリクエストタイムが始まっていたが、しばらく観客が好きずき言って諦めて静かになった後”Keep Sayin It(ずっと言ってていいわよ)”と笑わせる場面も。「私はアーティストなの、音楽をしにきただけなの」という高慢さは全くなく、自分のライブに来てくれた人に対するラブで溢れているのがわかった。アンコールで出てくるとTyrone, そして勿論Bag Ladyを最後に歌い上げて深々とお礼をして出て行った。

2時間やりっぱという持久力だが、無駄な力を入れず、彼女の(かなり大きな)部屋に招待されてライブを見ているようなレイドバック感が漂う心地よい時間だった。心地よい、では足りないかもしれない。会場全体が彼女のアートに陶酔し、逆にしばらく表現力を失うような体験をした夜だった(筆者と同行した友達はしばらく「ヤバい」しか言えない状態になっていた)。
<余談>
横浜公演の翌朝は早速日本のレコ屋に行ってディグっていたようだ。HoneyのPVでも出ているが、”Support Your Local Record Store”が彼女のモットー。あれだけ有名になっても、小さなレコ屋にも観客にもリスペクトがある彼女は信頼すべきアーティストであろう。
reported by Kelpie
Erykah Badu,エリカ・バドゥ | 2010/04/23





















コメント